こんにちはnicoです。
11/11にENEOS HDの決算情報の開示がありましたので、まとめました!
ENEOS HD概要
ENEOS HDは日本の国内シェア石油の元売り企業です。
収益の柱は、エネルギー・石油、天然ガス・金属の3つです。
近年は洋上風力発電など次世代のエネルギー分野への投資にも取り組んでいます。
経営成績
| 当第2四半期(2021年3月期) | 前第2四半期(2020年3月期) |
売上高 | 7兆5000億円 | 10兆117億円 |
期間純利益 | 900億円 | ‐1879億4600万円 |
営業利益 | 2000億円 | ‐113億円 |
経常利益 | 1750億円 | ‐135億円 |
売上高はマイナスだけど、利益は回復傾向!
前期はコロナの影響で、エネルギー需要の減少となり大幅に業績が悪化しました。
現在も感染の拡大が広がっていることを踏まえると、再度都市封鎖などが行われた場合、同じように業績は悪化していくと考えられます。
そもそも石油はどの会社のものを使っても性能に差がないことから、価格競争がかなり激しく利益率はかなり低い(2021/3期で2.67%)ため、現在のような状況が続くなら赤字は必至かと思います。
しかし、通期の損益を従来の850億→1750億に上方修正したってことは明るい見通しなのかな?
今回の決算報告書を見ると、石油価格の微回復と銅の価格上昇なども関係があるようです。
景気敏感株であるので、投資を考えている場合はこれらのの市場価格の推移などに注目するのが良いでしょう。
財務状況
| 当第2四半期(2021年3月期) | 前期(2020年3月期) |
総資産 | 7兆7637億円 | 8兆112億円 |
自己資本比率 | 29.3% | 28.8% |
1株配当 | 22円 | 22円 |
自己資本比率は平均レベルだし、なにより流動比率が100%超えているだけに財務は健全!
財務指標からみるにENEOSの財務は健全といえそうです。
しかし、事業の成長性が低いこと、コロナの影響で業績が悪化していることを踏まえると決して安心できるレベルではありません。
特に今期の配当性向は100%を超えているので、はっきり言って長期的に今の配当を持続はできないでしょう。
まとめ
石油の元売り企業として日本トップシェアであるENEOSですが、今後コロナの影響が長引くほど業績は悪化していくでしょう。
特にENEOSという企業に限った話ではなく、同じコスモ・出光興産なども同じような状況にあり、この分野の企業は厳しい状況にあるということがわかります。
現在ENEOSの配当利回りは5%超とかなり高めになっているので、配当金目的の投資はよいかもしれません。
しかし、景気敏感株であること、コロナの影響がいつまで続くのか不透明であるためある程度のリスクは覚悟していかなければならないと思います。
決算内容の確認、配当などの変更などには常に気を配りましょう!
それでは!